野菜の種を購入する際、種の袋に書いてある用語の意味が分からなかったり、どれを選べばよいか分からなかったりしませんか?
本項では、種袋に記載されている内容の見方、そして選び方をご紹介いたします。
種袋に記載されている内容
1保管方法多くは直射日光・湿気を避け、涼しいところで保管するよう記載されています。
2まき時・収穫時期
種のまき時や収穫時期などの目安が記載されています。
春まきに向かない野菜、秋まきに向かない野菜など様々なので、必ず確認しましょう。
3種まき・栽培の注意点
発芽や生育の適温や、種まきの間隔・深さ、土寄せや追肥のタイミングなど、育成のアドバイスが記載されています。
4種の有効期限
野菜の種には有効期限があります。
有効期限がすぎたものでも利用できますが、発芽率は悪くなります。
また、タマネギやニンジン、ネギなどは種の寿命が短いので、翌年は新しい種を購入したほうがよいでしょう。
5発芽率
種の発芽率は100%ではありません。
品種によって異なりますが、市販の種はおおよそ80~90%となっています。
「早生」「中生」「晩生」とは?
種まきから収穫までの期間の長さを表したもので、期間が短いものを「早生(わせ)」、長いものを「晩生(おくて)」、中間のものを「中生(なかて)」といいます。早生よりも期間が短い「極早生(ごくわせ)」などもあります。
ペレット種子とは?
コーティング加工を施し、まきやすく、また発芽しやすくした種のことです。未加工の種よりも一回り大きく、そして丸くなっています。
「F1交配」とは?
異なる系統の品種をかけ合わせて生まれた第一代目の種子。「一代交配」とも呼ばれます。
もとの品種それぞれがもつ優勢の性質が現れた品種です。
市販の種をまくのは問題ありませんが、F1交配品種から自家採取した種をまくのはおすすめしません。
これは、F2世代になると劣勢遺伝子が表面化し、発芽速度や葉の色などにバラつきができ、実のできにも大きく影響するためです。
「抽苔(ちゅうだい)」とは?
抽苔(ちゅうだい)とは、葉と葉の間隔が縦に長くなったり、花芽がついたりして葉がかたくなり味が落ちてしまうことです。「とう立ち」とも呼ばれ、生育温度が低すぎたり高すぎたり、原因は野菜によって様々です。
抽苔しにくい品種は種袋に「晩抽性」や「とう立ちしにくい」などと記載されていますので、そうした品種を選ぶのがよいでしょう。
また、まき時は可能な限り守るようにしてください。