野菜の成長に不可欠なのが「ふかふかの土」。
この「ふかふかの土」は耕すだけではできません。
本項では、ふかふかの土づくりの方法をご紹介いたします。
良い土の条件
①水はけがよい②水もちがよい
③通気性がよい
④土の酸度が適正である
⑤肥料分が豊富に含まれている
⑥病原菌・害虫が少ない
用意するもの
苦土石灰酸性の土を中和します。
1㎡あたり100gを散布すると、土の酸度(pH)を0.5ほど上げることができます。
完熟牛ふん堆肥
土をふかふかにし、肥料を蓄える力を高めます。
1㎡あたり約2kgを目安に使用します。
化成肥料
野菜の生育に必要な窒素、リン酸、カリなどを化学的にブレンドしたものです。
今回は上記3つが均等に配合されている「N-P-K=8-8-8」のものを使います。
1㎡あたり100~200gが目安です。
ふかふかの土作り
1苦土石灰をまく
種まき・植え付けの2週間前までに苦土石灰をまいておきます。畝を立てる予定の場所全体に1㎡あたり100g~200gほど散布してください。
2堆肥・肥料をまく
種まき・植え付けの1週間ほど前に、肥料と堆肥をまきます。キュウリなどの根が浅い野菜や、ニンジン、ゴボウなどの直根類は「全面施肥」を、トマトやナスなどの果菜類とキャベツやハクサイといった栽培期間の長い野菜は「溝施肥」をしてあげるとよいでしょう。
①「全面施肥」の場合
1㎡あたり2kgを目安に完熟牛ふん堆肥を畝になる予定の場所全体にまきます。同様に、化成肥料を1㎡あたり100~200gほどまき、堆肥・肥料・土がなじむようによく耕します。
最後に軽く表面をならしたら完了です。
②「溝施肥」の場合
畝になるスペースの中央に深さ20~30cmほどの溝を掘ります。この溝に、完熟牛ふん堆肥(1㎡あたり2kg)と、化成肥料(1㎡あたり100~200g)を入れます。
溝に土を戻し、表面を軽くならしたら完了です。
石灰と堆肥・肥料を同時にまいてはいけない?
石灰と堆肥を同時にまくとそれぞれが層になって重なりやすくなります。そうすると、石灰のアルカリ分と、堆肥に含まれる窒素が反応し、栄養分がガスになって逃げてしまうのです。
時間がなく、同時にまいてしまいたい場合は、クワなどで土全体をよく混ぜてあげれば大丈夫です。